その1
所在地:京都市右京区京北町井戸
常照皇寺は北朝初代の光厳天皇が南北朝の争いを逃れて、落飾してこの地に開いた寺である。 崩御後 弟君の光明天皇が慰霊のため御所から移植したのが九重桜という。 樹齢630年といい、幽雅な趣きの桜で、天然記念物に指定されている。
また同寺には「御車返しの桜」や「左近の桜」の親木とされる桜など由緒ある桜がある。
・ 交通:
JR京都駅前からJRバス周山行きで「周山」下車(80分) 周山からバスで「山国御陵前」下車(15分)
・ 花の見頃: 4月中旬
・ 問い合わせ先:
京北商工会 0771-52-0348
http://www.pref.kyoto.jp/shizen-kankyo/hozen10.html
・ 訪ねた日:
2003年4月17日
所在地:岡山県真庭市落合町
吉念寺
醍醐桜は中国山地の山深い丘の上にあり、樹齢約1000年、幹の大きさ約9m、高さ約18mのアズマヒガン(江戸彼岸に同じ)で雄大である。
昔、後醍醐天皇がこの地に立ち寄られた際に、この桜の美しさを賞賛したと伝えられることから「醍醐桜」という。
山奥で道が狭くて車は渋滞し山道を歩いて登るのも難儀だが、この桜を見れば誰もが感激するという。
・ 交通:
JR姫新線美作落合駅下車、または岡山駅前から中鉄バスの勝山行き高速バスで落合インター下車、タクシーで30分
・ 花の見頃: 4月中旬ごろ
・ 問い合せ先:真庭市商工観光課
0867-42-1033
http://www.city.maniwa.lg.jp/webapps/
www/info/detail_2.jsp?id=3788
・ 訪ねた日: 2004年4月6日
(この年は平年よりやや早い。)
所在地:奈良県宇陀市大宇陀町
本郷
この桜は戦国の武将後藤又兵衛の屋敷跡とされるところにあることから「又兵衛桜」といわれる。樹齢300年といい、幹周り3m、高さ13mの見事なしだれ桜で、背景にある赤い桃の花がこれを引き立てている。
一般に又兵衛は大阪夏の陣で戦死したとされているが、この地の伝説では生き延びてこの地で名を変え、僧侶となって一生を終えたという。
・ 交通:
近鉄大阪線榛原駅から奈良交通大宇陀行きバスで大宇陀高校前下車、徒歩15分
・ 花の見頃: 4月10日前後
・ 問い合わせ先
宇陀市観光連盟
0745-82-2457
http://www.city.uda.nara.jp/
sin-kankou/guide/flower/f01.html
・ 訪ねた日:
2005年4月13日
所在地:熊本県阿蘇郡南阿蘇村
中松
九州は台風の常襲地帯のためか桜の巨木は少ないが、その代表は阿蘇南郷谷の一心行の大桜である。 樹種は山桜の一種で、樹齢約400年、樹高22m、大きく枝が広がった姿は雄大である。
その名の由来は、天正八年土地の豪族中村惟冬が肥後に攻め込んできた島津勢との戦いで敗死、その遺族が惟冬の墓地に一本の桜を植えて一心に行を修めたため一心行の名が付いたという。
・ 交通:
JR豊肥線「立野」駅で南阿蘇鉄道に乗り換え、「中松」駅下車。徒歩15分
・ 花の見頃: 4月6日前後
・ 問い合わせ先:南阿蘇村桜情報テレホンサービス
0967-65-5888
http://www.vill.minamiaso.lg.jp/map/
oozakura.html
・ 訪ねた日:
2004年4月5日